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超長期債への関心強まる-日銀は4~6月の買い入れ方針を31日発表

  • 30年債利回り、28日に約6年ぶり1%台-利回り曲線傾斜化
  • 超長期が増額されても全く不思議ではない-JPモルガン証の山脇氏

日本銀行が今週、10年国債を利回り0.25%で無制限に買い入れる指し値オペを連日行う異例の措置に乗り出したことを受け、31日公表される4-6月期の長期国債買い入れ方針に注目が集まっている。

  連日の指し値オペで10年債利回りの上昇に歯止めをかける日銀の決意があらためて示される形となり、投資家はそれより償還期限が長い超長期債の買い入れ計画に関心を寄せている。超長期債は日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)の枠外にあり、世界の債券市場のボラティリティーから特に影響を受けやすい。

  30年債利回りは28日に約6年ぶりとなる1%台に乗せた。29日には1.1%で取引され、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。

Japan's bond yields rise to closely-watched levels across curve
 
 

  JPモルガン証券の山脇貴史債券調査部長は4-6月の買い入れオペ変更を見込み、「5-10年の増額は既定路線で、超長期が増額されても全く不思議ではない」と指摘。「海外の金利が一段と上昇すれば、超長期金利に上昇圧力がかかりやすくなる。過度な国債利回りの傾斜化によって、日銀の長短金利操作の運営にも支障が出かねない」と語る。

  日銀は昨年7月以降、毎月の買い入れ計画を四半期ごとの計画に切り替えた。次の計画は31日に発表される。現行では1回当たりの予定額は5年超10年以下の国債が4250億円、25年超が500億円。

  また、日銀は超長期債利回りの上昇抑制のため、公表済み日程とは別に通知する臨時オペを活用する可能性もある。

日銀が国債買い入れオペ増額と臨時オペを事前通知、金利上昇抑制 

原題:Bond Traders Turn to Super-Longs With BOJ Intervention in Focus(抜粋)

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