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Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
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LIBOR停止リスク、一部解消の「重要な日」-新プロトコル導入

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国際的な金利指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)公表の恒久的停止と、それに伴う代替指標への移行が円滑に行かない場合、金融市場に甚大な混乱が生じかねない。そうしたリスクの一つを緩和する措置が、25日に講じられた。

  国際スワップデリバティブ協会(ISDA)が決めた「標準化された契約言語」をカウンターパーティーが受け入れることを条件に、自動的に参照金利がLIBORから代替指標に切り替わる新たな法的プロトコルが導入された。英バークレイズや米JPモルガン・チェースなど大手銀行を含む1万2000近い機関が既にこの方式を採用し、多数の取引相手と複雑な交渉をせずに済んでいる。

  ゴールドマン・サックス・グループでLIBOR移行を率いるジェイソン・グラネット氏は、「市場の健全性と安全性にとって、きょうは重要な1日だ」と語る。「市場に与えられる情報量が増え、透明性が向上すれば、移行全体がその分円滑に進行する」と評価した。

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  ISDAはこのほか、ロンドン時間25日の午後5時にLIBOR停止に関する意見公募を打ち切る。これによって、近日中に正式なLIBOR停止日程を発表する準備が調う。

原題:Libor Marks ‘Important Day’ With Partial Fix for Derivative Risk(抜粋)

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