ライゾマティクス_マルティプレックス

重要なお知らせ

6月1日(火)から感染予防対策を講じた完全予約制のうえ展示再開しています。
再開にあたり、展覧会の会期を6月22日(火)まで延長し、会期中、休館日も臨時開館します。
チケット予約の詳細はこちら

■会場の作品を大幅アップデート!
臨時休館中(4月25日―5月31日)に、多くの作品がアップデートされました。事前にご予約の上、「ライゾマティクス展」の新たな魅力をぜひご覧ください。

2021年に設立15周年を迎えるrhizomatiks(ライゾマティクス)の個展を開催いたします。
ライゾマティクス(以下、ライゾマと表記)は、設立以来、常に人とテクノロジーの関係を探求しています。世界的に活躍するアーティストであるビョーク、スクエアプッシャー、Perfume、ELEVENPLAY、狂言師・野村萬斎や研究者らとのコラボレーションに加え、多様な視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して、技術と表現の新しい可能性を追求してきました。斬新なインパクトを持つその時間/空間的表現は、国際的に高い評価を得ています。本展は、ライゾマの美術館における初の大規模個展となります。オンライン上にもハイブリッドに展開する新作やアーカイブを通して、絶え間なく変化する世界と同期する彼らの卓越した試みを複合的(=multiplex)に呈示します。

ライゾマによる表現活動は、いわゆる「メディアアート」の領域を超えて、データの視覚デザインなどの研究開発的要素や、建築、デザイン、広告やエンターテイメントなどのビジネスに及び、社会に影響を与える力を持っています。彼らはアイデア、ハード/ソフト開発からオペレーションに至るまでチームが一貫して取り組むフルスタック集団であり、アーティスト、プログラマーや研究者をメンバーに含んでいます。
変化しやすい複雑で曖昧な現代において、私たちの身体はバーチャルとリアルの間で揺れ動いています。そして、大量情報化社会の中で見えないものをどのように把握し理解するか、リアルな接点を探しています。ライゾマは、これらの状況に対してさまざまな角度からアプローチしてきました。例えば、多様な国際的パフォーマーとのコラボレーションでは、テクノロジーとフュージョンする新しい身体のヴィジョンを創出し、「リサーチ」として行った脳科学者や天文学者など科学者・研究者とのコラボでは、データの可視化によって見えないものへのリーチを可能にしています。

本展では、美術館における初の大規模個展として、彼らが展開してきた領域横断的なクリエイションを展望するとともに、「現在」とクリティカルにシンクロする新作プロジェクトが展示されます。デジタルなネットワーク社会の中にあって、新しい人間性(ヒューマニティ)の可能性と、未知の視覚ヴィジョンを追求するライゾマの魅力を伝える展覧会となります。ポスト・コロナの社会において、世界がオンライン化を求められ、人間としてのコミュニケーションのあり方についての新しい可能性が問われています。その渦中にあって、多くのプロジェクトや技術提案を実践しているライゾマが、2021年春、変化し続ける世界における「新しいアーティストの役割」を見せる試みです。

展覧会のみどころ

1 データの視覚化
VUCA(変化しやすい、不確実、複雑、曖昧)な現代社会の出来事を捉え、翻訳共有することはアートの重要な役割です。ネットワーク上の不可視な事象を、感情やデータをテーマに可視化するインスタレーションを呈示します。

2 フィジカルパフォーマンス、未知の身体の創出
ELEVENPLAYやPerfumeとのコラボレーションなど、秀逸なビジュアルデザインとプログラミングによって生成される身体パフォーマンスを、動きや空間と観客とを結びつけるメディアに変容させ、未知の身体を創出させます。

3 ソーシャルディスタンスのためのシステム
緊急事態宣言以前よりライゾマが取り組んできた「Staying TOKYO」や、リアル空間と同じ音や距離感覚の再認識をもたらす「Social Distancing Communication Platform」等のソーシャル・プラットフォームを紹介します。

4 ハードウェアと映像、インタラクションの共存するインスタレーション
ハードウェアの制御とプログラム、ロボットを用いた空間的な新作など、オンラインだけでもオフラインだけでも成立しえない、バーチャルとリアルの領域を往来するハイブリッドなインスタレーションを構築します。

5 新作やアーカイブを含む、現代に対するクリティカルな提言
SNSを通じて集められる個人データの問題、ボーダーという概念から「入会地コモンズ」への考察、機械学習によって成立する観客参加作品など、メイキングやアーカイブ展示を含め、クリティカルな提言を試みます。

Daito Manabe + Yusuke Tomoto + 2bit《chains》2016年
Exhibition view: "GLOBALE: New Sensorium - Exiting from Failures of Modernization"
Courtesy of ZKM | Karlsruhe
Photo by Tobias Wootton and Jonas Zilius

  • 坂本龍一 + 真鍋大度《センシング・ストリームズ-不可視、不可聴》2014年
    札幌国際芸術祭2014 での展示風景
    撮影:木奥惠三
    提供:札幌国際芸術祭実行委員会

  • 野村萬斎 × 真鍋大度《FORM》2017年1月2日〜3日
    東京国際フォーラム
    ©Hiroyuki Takahashi/NEP

Daito Manabe + Motoi Ishibashi《particles》2011年
Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]
Photo: Ryuichi Maruo (YCAM)

Perfume《Reframe 2019》2019年
撮影:上山陽介

Rhizomatiks Research×ELEVENPLAY×Kyle McDonald《discrete figures Special Edition》2019年10月6日
札幌文化芸術劇場 hitaru
主催:札幌文化芸術劇場 hitaru (札幌市芸術文化財団)・ライゾマティクス
©kenzo kosuge

  • 「Fencing Visualized Project」2013年~
    H.I.H. Prince Takamado Trophy JAL Presents Fencing World Cup 2019
    ライゾマティクス_マルティプレックス展 参考図版

  • ライゾマティクス「Staying TOKYO」2020年
    Online event by Rhizomatiks

Squarepusher《Terminal Slam》2020年

※ 画像はすべて参考図版です。

ライゾマティクス_マルティプレックス オンライン

「ライゾマティクス_マルティプレックス」展には、オンライン会場があります。
リアル会場の作品展示のデータが反映された作品を見ながら、展示室内を自由に回遊いただけるオンラインならではの鑑賞体験です。ぜひご覧ください。
オンライン会場はこちら
※このサイトはPC用に最適化されています。PCブラウザからご覧下さい。

基本情報

会期

2021年3月20日(土・祝)- 6月20日(日)22日(火)

休館日

月曜日(5月3日は開館)5月6 ※6/1~6/22は休館日なし

開館時間

10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)

観覧料

一般 1,500円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 900円 / 中高生 500円 / 小学生以下無料

6/1~6/22は完全予約制(日時指定)
ご購入・ご予約はこちらから〈完売・予約終了〉

※ 本展のチケットでMOTコレクションもご覧いただけます。

※ 小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料になります。

会場

東京都現代美術館 企画展示室 地下2F

主催

公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

助成

令和2年度文化庁優れた現代美術の国際発信促進事業

 文化庁ロゴデータ_和++.png

協賛

ブルームバーグL.P. / 株式会社ミクシィ

技術協力

パナソニック株式会社/ キヤノンマーケティングジャパン株式会社/ 株式会社DataSign / 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント/ 株式会社Kyuzan

協力

株式会社アミューズ/ ユニバーサル ミュージック合同会社/ 一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン/ 株式会社アブストラクトエンジン



展覧会カタログ

フィルムアート社より刊行
当館のミュージアムショップで発売中
定価:3,200円(税別)
詳細はこちら

IMG_8409.jpg


※ 開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。

展示風景(動画)

「ライゾマティクス_マルティプレックス」展の展示風景を動画(1分)でご覧いただけます。

関連イベント

イベント一覧を見る

同時開催・同時期開催の展覧会

展覧会一覧を見る

これまでの展覧会をみる